教皇、カトリック・アクションの少年少女たちと
教皇フランシスコは、12月20日、イタリアのカトリック・アクションの子どもたちとの集いを持たれた。
降誕祭を前に、教皇がお会いになったのは、信徒の使徒的活動を目的とした組織、カトリック・アクションの少年少女の部の会員代表と指導者たち。
教皇は挨拶で、「沖に漕ぎ出しなさい」という、イタリアのカトリック・アクションの今年度の育成テーマに触れながら、イエスの最初の弟子たちは漁師であったこと、イエスはペトロに「あなたは人間をとる漁師となる」(参照 ルカ5,1-11)と言われたことを、子どもたちと共に思い起こされた。
「人間をとる漁師」とはどういうことでしょうか、と教皇は問いつつ、神様はわたしたちを網で捕らえて自由を奪おうとは思っておられず、むしろ、わたしたちの自由を尊重され、見返りなく、すべての人々にご自身の愛と救いを与えようとされる方です、と話された。
イエスはご自分が御父の子である喜びを、わたしたちとも分かち合おうとされ、「わたしには素晴らしい御父がいる。御父は皆を際限なく愛される方である。わたしは御父を皆さんに知ってもらいたい。そして、皆さんもわたしと一緒に幸せになってほしい」と呼びかけ、こうして喜びを伝えながら、ご自身の弟子たちを「人間をすなどる漁師」とされるのです、と語られた。
子どもたちに驚きを持つことの大切さを説かれた教皇は、プレゼピオ(イエスの降誕の場面を表現した馬小屋の模型)を見つめる時、いったいどれだけの驚きがそこにあることでしょう、と指摘。
しかし、クリスマスだけでなく、わたしたちの人生全体が素晴らしい贈り物であり、わたしたち一人ひとりはかけがえのない存在であると同時に、毎日が特別な日であるということを決して忘れないように、と強調された。
教皇は、助けを必要とする人々のために子どもたちが持ってきた贈り物に感謝を述べ、飢えや、戦争、病気のために苦しむ、皆さんと同じような年代の子どもたちに寄り添い、祈ってください、と願われた。
教皇は少年少女らに「よい降誕祭を」と挨拶され、祝福をおくられた。